飛行機
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羽田空港から見て東の方角だから、房総半島の上だろうか、雲の連なりが見えるが夏の日のような力強さはない。
飛び立つと上空には強い風が吹いているのだろうか、いつもよりもエンジン音高く、早く上昇しているように感じる。
今日の巡行高度は3万フィートとのアナウンスがあった。
ところどころで積乱雲が発生しているらしい。
それらを微妙に避けながら飛んでいる。
積乱雲の肩のあたりをすぐ真横に見ながら飛ぶと、爽快な眺めだ。
外からこの飛行機を眺めている人から見れば、積乱雲と比較して随分とちっぽけな小さい飛行機に見えるのだろうな。
微妙に右に左にと旋回するのを感じながら、昔オーストラリアで乗ったフライトのことを思い出した。
ローカル線のプロペラ機だったと思うけれど、コックピットのドアが開け放たれたままで丸見えの状態で飛んでいた。
見せてくれと操縦室内に入って行ったら、旋回する仕方を教えてくれて、やってみろというからやってみたら面白いように右に左にと旋回する。
「このスイッチは絶対に触るな。」と言われたスイッチがあったので、なんのスイッチかと聞いたら、「これを触るとエンジンが止まる。」と。
昔はのどかな良い時代だった。
そんなことを思い出した。