湖畔の駐車場で自転車(MTB)を下ろし、先週よりも一段と冷気を増した奥野林道を息子と一緒に走る。
ゲートを過ぎ、急坂を登り、大きな落石がごろごろとしている水平部分に入る頃になると陽射しも暖かくなり、今年最後の紅葉が美しい。
昨日の雷雨でほとんどの落葉樹は葉を落としてしまったようだけれど、残った紅葉が今年最後の輝きを呈していた。
道はやがて舗装から未舗装路になり、のんびりとペダルを漕ぐ。大きなカメラを担いで歩いている人を追い越す。聞くとカメラ機材の重量は13Kgとのこと。思わず自転車(MTB)と同じですねと言ったが、実は自転車(MTB)のほうが軽い。人は好きなことや趣味のこととなると多少の苦労は苦労と感じないという好例だ。僕らが自転車を担いで歩くのを苦労と感じないのと一緒だ。
そうこうするうちに黍殻山への登山口のある小広い広場に到着。先週仲間との黍殻山ツーリングに来た時には猟をする人の車が停まっていたが、今日は僕らの他には誰もいない。持ってきたガスでお湯を沸かし、コーヒーを淹れて飲む。澄んだ空気の中での至福の時が流れる。しばらく息子と二人でボーっとした後、来た道を引き返して宮ヶ瀬湖畔へと戻った。