2008年 12月 28日
新型インフルエンザ
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新型インフルエンザが出現した場合の社会のパニックと状況については、少し大部な本だけど「史上最悪のインフルエンザ 忘れられたパンでミック」という、みすず書房から出ている本がとても参考になります。2500万人以上の死者を出し、「スペインかぜ」と呼ばれたインフルエンザのパンデミック時の米国での状況の本です。
その本を読むと、多くの人達、特に免疫機能が強い若い人達を中心に、時には肺が体液でスポンジのようになり、バタバタと死んでいく様子は悲惨としか言いようがありません。
予防対策としてマスクの着用が義務付けられたり、外出禁止がなされたりといったドタバタが、インフルエンザの流行の第一波、第二波毎に繰り返されました。
しかし、マスクの着用も気休め程度の効果しかなかったようです。街には埋葬しきれない死体があふれたようです。
ぜひ一読をお勧めします。
しかし、そうした過去の悲惨な出来事すらもまだましだったのではないかと思わせるほどに今回の新型インフルエンザは、万が一人から人に流行する事態になった場合には悲惨な状況をもたらすのではないかと思われます。
私自身は素人ですが、知り合いの専門家などに聞きとても驚きましたので、参考までに下記に記しました。
今回のH5Nx型のインフルエンザウィルスは、“インフルエンザ”という同じ言葉で現すこと自体が間違いではないかと思えるほどに全く異なったもののようです。
通常のインフルエンザ・ウィルスは、上気道と言うのでしょうか、呼吸器系にのみ巣くうものです。発熱などの全身症状を伴うとは言え、ウィルス自体は呼吸器系、特に上気道の細胞にしか入り込まないようです。
それに対して、今回の新型ウィルスであるH5Nx型は全身の細胞に巣食うもののようです。ウィルスはそもそも単なるタンパク質で、それ自体単独では繁殖できません。人などの動物の細胞内に進入し、その中で繁殖し、細胞から出芽したり感染された細胞が死ぬことで外に放出されて更に感染・繁殖を繰り返していきます。
これまでのインフルエンザ・ウィルスは、あのスペイン風邪でさえ上気道の細胞内でのみこうした活動を行うものですが、今回の新型は全身の細胞がそうした「攻撃」にさらされるようです。
ウィルスは細胞内で繁殖し、細胞壁を破って外に出て行きますが、その様子は、ことによるとエボラ出血熱などに相当するダメージを細胞に与える可能性があるかもしれません。
そうした状況が免疫の全くない状態で全身の細胞で起きるわけです。
そういう意味では、インフルエンザと言う言葉を使えこと自体が、事態を軽く見る誤解を起こしやすく間違っていると言えるのではないかと思えてきました。
その本を読むと、多くの人達、特に免疫機能が強い若い人達を中心に、時には肺が体液でスポンジのようになり、バタバタと死んでいく様子は悲惨としか言いようがありません。
予防対策としてマスクの着用が義務付けられたり、外出禁止がなされたりといったドタバタが、インフルエンザの流行の第一波、第二波毎に繰り返されました。
しかし、マスクの着用も気休め程度の効果しかなかったようです。街には埋葬しきれない死体があふれたようです。
ぜひ一読をお勧めします。
しかし、そうした過去の悲惨な出来事すらもまだましだったのではないかと思わせるほどに今回の新型インフルエンザは、万が一人から人に流行する事態になった場合には悲惨な状況をもたらすのではないかと思われます。
私自身は素人ですが、知り合いの専門家などに聞きとても驚きましたので、参考までに下記に記しました。
今回のH5Nx型のインフルエンザウィルスは、“インフルエンザ”という同じ言葉で現すこと自体が間違いではないかと思えるほどに全く異なったもののようです。
通常のインフルエンザ・ウィルスは、上気道と言うのでしょうか、呼吸器系にのみ巣くうものです。発熱などの全身症状を伴うとは言え、ウィルス自体は呼吸器系、特に上気道の細胞にしか入り込まないようです。
それに対して、今回の新型ウィルスであるH5Nx型は全身の細胞に巣食うもののようです。ウィルスはそもそも単なるタンパク質で、それ自体単独では繁殖できません。人などの動物の細胞内に進入し、その中で繁殖し、細胞から出芽したり感染された細胞が死ぬことで外に放出されて更に感染・繁殖を繰り返していきます。
これまでのインフルエンザ・ウィルスは、あのスペイン風邪でさえ上気道の細胞内でのみこうした活動を行うものですが、今回の新型は全身の細胞がそうした「攻撃」にさらされるようです。
ウィルスは細胞内で繁殖し、細胞壁を破って外に出て行きますが、その様子は、ことによるとエボラ出血熱などに相当するダメージを細胞に与える可能性があるかもしれません。
そうした状況が免疫の全くない状態で全身の細胞で起きるわけです。
そういう意味では、インフルエンザと言う言葉を使えこと自体が、事態を軽く見る誤解を起こしやすく間違っていると言えるのではないかと思えてきました。
by mtbiker
| 2008-12-28 21:34
| 健康
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